空色の青いクローバー『純情可憐』“Naive Love”〈Normal Love〉

作者心愛(Cocoa)

シロツメクサの花言葉にのせて、幼い頃の『約束』『思い出して』『感化』『私のものになって』をキーワードにくり広げられる、マナトとココネの淡い恋物語。

シロツメクサには、『約束』『思い出して』『感化』『私のものになって』そして、四つ葉のクローバーには『幸運』という意味がある。

幼い日のマナト(愛斗)はココネ(心音)とある約束を果たせないままでいた。

そしてマナトは引越していった。


ココネは、氷上釣りに家族と来ていた。はしゃぐ弟は、どこまでも勢い良く滑っていく。すると突然、氷が薄いところで裂けてしまった。冷たい川に落ちる弟。ココネは、弟を助けるために川へ飛び込んだ。

なんとか弟を助け出したが、自分は力尽きて川底へ沈んでいった。

近くの釣り人によって助け出されたが、低酸素症と低体温症によって意識不明におちいってしまう。


マナトは祖母の見舞いで大学病院へ来ていた。

紅葉が美しく見とれていると、車椅子に押されている眠れる少女にぶつかった。

これが、マナトとココネの再会だった。

昏睡状態から目覚めるも、家族以外の記憶はなくしていたのだった。