ハジメ(一)とモモ(百)は、家が近所ということもあって兄弟同然に育ってきた。
しかし、モモはハジメに秘めた恋心を抱くようになっていた。
同性に恋をするなんて…と、戸惑いながらも自分の気持に向き合うことを拒んでいた。
秘めた恋心はある日確信に至った。
ハジメに抱かれている夢をモモは見てしまい、ハジメテの経験をしてしまった。
その日から、モモはハジメを避けるようになった。
不信に思うハジメだが、モモが勇気を出して告白したことに言葉を失う。
ハジメも同じように、平気な顔で繕っていても、布団の中ではモモのことを思ってはヒトリアソビに興じていたのだった。
なかなか素直になれない二人は、いつもすれ違ってばかりだった。
高校に入学を機に、テンシとランマのカップルに出会う。
その純な愛の形に、ハジメとモモは感化されていく。
それでも世間の冷たい風は、容赦なくハジメとモモに襲ってくる。
立ち向かうのだが…