「お前…本当に、人間なのか?」
最初はそんなのありえないと思っていた。
工業が栄えている平成のこの日本に、
童話みたいな摩訶不思議なことがおきるなんて。
――現実っていう脆い硝子みたいな世界に
嫌気がさしてた。
生きること自体に疑問とやるせない怒りを
感じてた。
生きるって 何ですか
生きるって 何かを愛することですか。
もし、そうなら
その何かを愛することは、
お前のことなんだろうか。