国王が意識を失って二年の月日が流れた。

王国はかつてない危機に立たされている。政務の全てを取り仕切る高位七貴族議会議長。

奔走する重臣たちは、ひとつの答えを出した。


「我々は王家に忠誠を誓う忠実なる家臣なのです」


突然に動き出した元老院。

それは、眠りに着く国王に代わり実の姉でもある王女に戴冠を促すものだった。

苦悩の末にその意を受け入れる王女。

全てはその時から始まった。


「もう誰も巻き込みたくない」

王国から反逆者の汚名を着せられた王女。


「ただ、命を助けられた借りを返す」

祖国に命を狙われたギルドの戦士。


廃墟と化した教会で出会った二人がたどり着く答えとは・・・・・・