when winter fades ~冬が去れば~

作者羅子

人生最大の出来事・・・


そんなの考えたこともなかった


毎日が平凡で他のだれとも変わらない


小学校の時はだいぶモテた

アメリカ人の父の血を引きまくった顔と髪

青なのか黒なのか分からないクリクリした大きな目は小学生の男の子を引きつけた


いつごろだろうか・・・

笑わなくなったのは

父親が家を出て行く前だと思う


毎日喧嘩をする両親を聞きながら眠りについていた私

朝おきると、涙でぬれた枕


中学が始まった頃、クラスの誰よりもクラかった

先輩に髪の毛の色で目をつけられ

ほとんど不登校で


毎日が最悪、ドンドン暗闇の中へ押して行かれた


友達を作った・・・

でもその子もクラかった

前よりは少し明るくなったのか、

普通にクラスメイトに声をかけられるようになった

イジメも私から、もう一人へとかわった



人生何をしたら楽しくすごせるの?

その「何」なんてあるの?



・・そんな時、ハルに出会った