夕暮れの赤き丘で

作者隼河燐

小さい頃からずっと傍にいた世話役。世継で王位を継がなければならない私に、彼は振り向いてはくれないだろう。





 知っていた。ずっと前から。


 ――貴方が私を、

 好きになってくれないこと。