加山桜雪、高校2年生。だいすきな友達がいて、普通に恋をして、仲間がいた。けれどあたたかい何かに触れたその瞬間から、彼女の道の先には大きな穴が開いてしまったんだ―
本当に大切なものは、失ってはじめて気付くなんていうけれど…
本当に大切だと思っていても、
予期せずそれを失ってしまうことがある。
ともだち。
かぞく。
すきなひと。
明日も絶対一緒に居られるなんて、そんな保証はない。
だからイマ、イマ
思ったこと伝えたいことを
言葉にしなきゃならないんだ。
伝えに行かなければ、
ならなかった。