易しく生きる人々

作者yoyo

 文明社会に生きる我々は、物質に溺れ、息も絶え絶えである。より高価なものを求め、血眼になって働く。しかし、それが、本当の人としての生き方なのであろうか? 

 文明に溺れる現代人は、本当の意味での人としての生き方を見失っている気がしてならない。


 果たして、溢れる物質に翻弄され、血眼になってより高価なものを求め生きることが、本当に我々人間にとって幸せなことなのであろうか?


 世界を旅して感じることがある。先進国に旅をすることは、タイムマシーンに乗って未来に旅すること。そして、後進国に旅することは、タイムマシーンに乗って過去に旅すること。


 しかし、過去に旅した時の方が、喜びを覚えることが多いのは何故であろうか。


 ネパールに旅した時、戦後日本に徘徊した浮浪児のような身形の子供たちに出会った。彼らは、贅沢三昧な日本の子供たちよりも、綺麗に澄んだ瞳をしていた。そして、幸せそうであった・・・。