紫陽花の季節、ふたりは出会った



時は大正時代


紫陽花の咲く季節


夕立に遭った奏太(そうた)は雨宿りをしようと家屋の軒下に駆け込む


しかしそこには先客が・・・


「私、紫陽花が好きなんです」


名家に生まれ、その運命から逃れようとする少年奏太と謎多き使用人の心優しい少女小彩(こあや)の恋の物語