はる
繋がり…
高校で偶然に出会った宗とレイ…そして2人が想いを寄せる少女。
まったく違う3人が一つの出会いによって近づくところから始まるストーリー。
“親友”
そう想い合い過ごしてきた3年間を忘れてしまうかのように、卒業後は別々の道へと…
しかし運命は再び3人を引き合わせた。
人の繋がりは思いもよらぬところから始まる。
そして、些細な事で崩れてしまう。
どうして人は大切なものを失ってから、もしくは失うと気付いてからしか、守るべきものを守れないのか…
伝えなければいけないことを伝えられないのか…
読み進むにつれて、そんな想いが溢れてきました。
命の変わりに手にしたものは命だった。
絆だった。
再確認できた
“親友”
という言葉だった。
柔らかな表現の中で重い題材を取り入れている素敵な作品です。
人の繋がりをもう一度考させられるストーリーに胸が締め付けられました。