白い魚の記憶

作者ともみち

僕の住むマンションの前にある川に、たった一匹だけ白い魚が住んでいる。世の中の淀みに挑むかのようにその魚は白い。これは僕が愛した男達の記憶の物語りである。

僕の住むマンションの前には川がある。

その川に、たった一匹だけ白い魚が住んでいる。世の中の淀みに挑むかのようにその魚は白い。

これは「僕」の心と体を駆け抜けて行った、僕が愛した男達の記憶の物語りである。