ガラガラガラ
目の前で、何かが崩れていく音がする。
―少しだけ、少しだけなら。
気付いたら、もう抜け出せなかった――。
「あ゙?喧嘩うってんのお前」
頭が回るけどガキ、リーダーレイ。
「テメェレイさんに手だしたら許さねぇ!」
レイしか見えてないレイ馬鹿カイト。
「だーっはっはっは、なにそれ、くっ、ちょ、おま、最高」
黙ってればモテる残念なイケメンジュン。
「……それでいいんじゃないの?」
何を考えてるのか分からない、一匹狼キョウ。
「嫌なことは全部忘れて楽しもうぜ!」
そしてこの物語の主人公ナオ。
わたしはなんで、もっと早く気づけなかったんだろう。
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