愛しい君に、さよならを

作者杏奈

「優君!」

振り返ると愛しい君が笑顔で手を振っている

でも、そんな幸せな時間は長くは続かない



「優君」





何十年ぶりに聞くその声は今も昔も変わっていない

耳を擽る甘い声






「優君、会いたかった!!」



「お、おい・・・」








ーーーーでも、この出会いが悲しい運命を生み出してしまうなんて・・・