小泉秋歩
さぁ、皆さんもご一緒に!
平凡な町に住んでいたイグ=ズィット(ジーちゃん)。
その町が黒マントの男に破壊されてしまった。
唯一残ったジーちゃんを救ったのは、黄マントの女、大魔道士・月夜ミチル。
ミチルに導かれ、井の中の少年・ジーちゃんは旅立つのだが、その道中は波乱・ドタバタ・不条理の連続。
井の中の蛙、大海では“溺れて息ができません”???
一見、ファンタジー小説の体裁を取りつつも、まるでお笑い芸人のコントを見ているかのようなギャグの大連発。
3ページ目にしてあっさりと町が破壊されてしまう強引さに唖然としている間もなく、怒涛のごとく珍妙なやり取りが続きます。
尊大なミチルと卑屈なジーちゃんの掛け合いはまるで漫才のようで、1頁あたり最低1回はツッコミを入れたくなること請け合い。唐突にアニメオタクっぽいネタが入ったりするのも可笑しくて笑えます。
そして感動のエンディング。この構成の妙も素晴らしいです。
さぁ、それでは皆さん、いきますよっ!
「レモン、ミルク、ストレートティ―――っ!」