真帆、16歳
綺麗な真帆、おまえはお姫様
学校の帰り 寄り道したらダメ
お友達はパパが選ぶ
お洋服はパパが選ぶ
しっかりお勉強おし
髪は長くのばして
家政婦さんのご飯をちゃんと食べて
いなくなったママのことを聞くんじゃない
いきなり目の前に現れた高3の彼
彼こそが「綺麗」という言葉に相応しい
みんながウワサしている
憧れの、だけど誰の誘いも断る不思議な先輩だと
「人間にしてあげようか」
彼は ニヤリと 笑った
「会いたかったら夜、窓から出ておいで。ロミオみたいに迎えに行ってはあげないよ。君から出てくるんだ・・できるかい?」
彼は天使かそれとも悪魔か
私は 初めて 異性を見て
胸がドキドキするという事を知り
悪魔の手を とった