夏の王子様

作者もも

私の初恋は“従兄弟のお兄ちゃん”その思いは消える事なく今も胸の奥に残っている。年に一度…二人が出逢う夏の三日間に繰り返される恋物語。そして…

「今年もまた、夏がやってくる…」



彩の初恋は“従兄弟のお兄ちゃん”修一。


いつの間にか始まった彩の思いは、消える事なく今もそっと胸の奥にしまわれている。



東京に住む彩と

島根で暮らす修一



二人が会えるのは年に一度。彩が家族と共に島根を訪ねる夏の間の三日間。


その時期が来ると、眠っていたはずの思いが音を立てて動き出す…


でも…


再会と同時に始まる、別れへのカウントダウン。


見えない血の繋がりに邪魔され、近寄りきれない二人の距離。



「コンナキモチ、

キエチャエバイイノニ…」


初恋に取り憑かれた彩の夏の物語。