作品コメント

独特な世界観
〔80/100〕

洋風(であるはず)の店の中に日本の夏独特の雰囲気が流れていて、不思議な感覚でしたが素敵な作品でした。
じっくり味わう作品かなと。

雰囲気
評点［70/100］

作品全体に流れる雰囲気が気持ちよかったです。

人物と情景描写。素敵です。

かおり漂う
評点[90/100]

言葉選びのセンスが素敵で、全体的にお洒落な作品。どことなく漂うレトロな雰囲気、読後にじんわりと残る余韻もまたよかったです。これが書籍ならば、喫茶店でコーヒーを片手にページをめくってみたい。

ここちよい寂寥感
評点[80/100]

時代に置いていかれた、中世的な趣をもつ過去の街。石畳を照りつける殺人的な日差し、街の底には陽炎。その一角、祖父の代からつづく喫茶店が話の舞台になっている訳だけど、その店内の様子が外とは相反して涼しげでいいです。
そしてラストがまたいい。淋しい、しかし、みょうにすっとする。お盆、っていい風習だなあ。余韻ののこる素敵な作品でした。