夢みていたころ

作者美由

誰もがまだ幼かった。


何もわからなかった。

ただわらっていた。

それだけで幸せだった。


いつから

いつから

そんなに醜くなったの?


いつから争いだしたの?


そんなの忘れた。


でも、幸せだった。




そんな

中学一年生の春。




なにもかもが、

ここから回りだした。


青春、

これを青春というの?



誰もが醜く

だましあって

欺きあって


それが青春だったの?





その中にも楽しい出来事は

あった。


そう、楽しかった。




楽しかった・・・。