アバンチュール(完)

作者水瀬 透

躯は手に入っても、心は手に入らなくて。




―――は手に入っても


―――は手に入らなくて、






俺と交わる瞬間でさえ


あいつの名を呼ぶ残酷な君


俺と唇を重ねながらも


あいつを想い涙を流す


( 美しい、君 )

 090919