それはまるで、――――――
夢のようでした。―――――
泡沫のような、綺麗で儚い夢でした。
~090911
- 最終更新日
- 2009/09/12
- 作品公開日
- 2009/04/03
- ページ数
- 完結 36ページ
- 文字数
- 11,742文字
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作品コメント
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- 涼音
綺麗で儚い どこか不思議さを感じる青年・ヒジリさん。 「ありがとう巡り」をするということもあって、私は彼を「向こうの世界の人」とだと思って読んでいました。 その予想は当たることになるわけですが、彼が消えていくシーンは涙せずにはいられませんでした。 でも、号泣ではないんです。じわりとくるというか…。 思い返せば、冒頭の映画のシーンも全てラストに繋がっていました。 ヒジリさんがカスミちゃん、そして読者に残したもの、それはとても大きなものでした。 私も精一杯、毎日を生きていきたいです。 とても綺麗な文章、世界観でした。 心にグッとくる一文がたくさんあります。 おすすめです。
- 愛由
綺麗… レビュー依頼ありがとうございました★ とても綺麗なお話だなぁと思いました。 短いページなのにとても上手にまとめられ ていて、文章力もあって伝えたいことが 伝わってきました。 とても感動しました。 2人が生まれ変わったら、また出会えますように… 続編が出ましたら、教えてほしいです。 ぜひ、多くの方に見て欲しいです♪
- しき
じんわりと切なく哀しい 透明感のあるきれいな文章がこの切なくも不思議な世界を彩り、ぐいぐい物語の中に引き込まれていきました。 「死んだら誰か泣いてくれるのかな?」 この一文にはっとさせられました。 家族ではない他人。 そんな誰かが自分の死を悲しんでくれる、泣いてくれるということは、自分の生きた意味を示す証のようなもの。 裏を返せばそういう人がいてくれると思えばこそ、私たちは生に執着できるのかもしれません。 ヒジリさんは笑い上戸なのか前半は笑顔が溢れていた物語。 けれど静かに少しずつ語られるヒジリさんの言葉に、気がつくと切なさが寄り添っていて、読後にはじんわりと悲しみがわたしを包み込んでいました。 でも救いようのない悲恋ではなくて、またもう一度二人は出会えることを信じさせてくれる結末が物語の余韻になって、より印象深い作品になっていると思います。