しき
究極の慈愛
この小説の前半はつまらない毎日を過ごしていた主人公が、天使に出会い日記を書くことと過去の記憶失う代わりに、幸せな未来を手に入れるというもの。
つまらない毎日は自分次第で変えられること。
つまらないと思っていた過去にも大切な思い出がたくさんあったこと。
天使に出逢ってから変わりだした幸せな日々を忘れてしまうという恐怖。
主人公の目を通して、改めてささいな日常にも幸せ潜んでいるということ。
そしてそれを刻む記憶の大切さに気づかされました。
そして後半は“天使”の秘密。
『このラストは多少なりともあなたの予想を裏切ると思います』と表紙にあると通り、予想外の展開でした。
天使なんてでてくるから、ファンタジーだと思っていたのに…。
究極の慈愛を描いた奥深い物語でした。
見返りを求めない”天使”の愛にラストは胸がジーンと熱くなりました。
短編なのに、こんなに深いなんて…。
すごくオススメです。
ぜひ読んでみてください。