クリスマスに生まれるのは恋
だけじゃない。。
偶然出会った5人の彼女達が贈る
クリスマスの友情の物語。
個性豊かな彼女達に夢中になって下さい。
- 最終更新日
- 2008/12/29
- 作品公開日
- 2008/12/10
- ページ数
- 完結 35ページ
- 文字数
- 8,820文字
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作品コメント
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- 伊東ミヤコ
クリスマスの過ごし方は、ひとつじゃない 彼との約束が、当日ダメになったり。 もともと、最初から一人でゆっくりクリスマスを過ごす予定だったり。 クリスマスまでバイトに来ていることを、心の中で歎いていたり。 行事なんて関係なく、『シュウキ様』のことしか頭になかったり。 友達とはしゃぎながらも、どこか寂しさを感じていたり。 そんな全く性格、生活の異なった五人の女の子が、まるでパズルがはまるように接点をもっていく。 まずは、その構成力が見事! 次は?次は?と、読む手が止まらない。 必然的に、でも何気なく出会った彼女たちの五人の時間は、サンタクロースからの贈り物? それぞれの、さらりと前向きになれた気持ちが綴られたラストは必見。 クリスマスが来たらきっと思い出す、奇妙で不思議で優しくて温かい、女の子同士の友情の物語。 オススメです!
- 栗栖ひよ子
クリスマスに起こるささやかな奇跡 5人もの登場人物の視点で書かれているのに、とても読みやすく、また、視点が切り替わるタイミングも絶妙なので、ページを進める指が止まりませんでした。 登場人物が多いのに、読者を混乱せず、作品に入り込ませられるのは、キャラクター造形が素晴らしいから! 「雑貨」「レギンス」というあだ名も分かりやすかったし、それぞれのキャラクターが本当に立っています。 これだけの多種多様なキャラクターを書き分けられるなんて、さすが!!と思ってしまいました。 クリスマスに起こった、ささやかな偶然。それはそれぞれの人生をちょっと前向きにしてくれて……、「ささやかな奇跡」と呼ぶに相応しいと思います。 実際に、私たちは毎日たくさんの人と出逢い、すれ違っています。 もしかしたら、こんな素敵な物語も、実際に起こるかもしれない。 たくさんの人に出逢う毎日を、当たり前と思わずに、その出逢いに感謝することが出来れば……。 そんな風に思うことが出来ました。 冒頭の、「クリスマスソングが、明日からは普通の曲に変わるんだろう」という様な描写にかなり引き込まれました。
- しき
イブ=友だち イブの日、1人で過ごすはずだった5人の女の子たちが、不思議な縁で一緒に過ごすまでを描いたオムニバス形式のお話。 短編で、主人公が5人。誰が誰か混乱してしまうのでは? と思いきや、5人のキャラクターがかぶることなく、どれも個性的で、しかもこういう子いるなーと思えるリアルな描写。 女の子それぞれを自分の中で容易に思い描くことができました。その描写力にまずは脱帽です。 そして、イブ=恋人じゃなくて、イブ=友だちという視点も新鮮でした。 こういう日だからこそ、5人は出会い、お互い通じ合えるものがあったのかもしれません。 友だちっていつもそばにいるひと。一緒にいるひとが友だちってわけじゃない。ってことを改めて認識させられました。いろんな距離感でつながっていていいんだなって。友だちって距離感ではなく、いい影響をお互いに与えられる存在なのかもしれません。 この5人の女の子たちはもう2度と会うことはなかったとしても、それぞれがこの出会いを大切に、何かをお互いに与え、貰ったことは今後の人生に活かされていくと思うし、お互いをずっと友だちと思っていくんじゃないかなと思います。