伊東ミヤコ
クリスマスの過ごし方は、ひとつじゃない
彼との約束が、当日ダメになったり。
もともと、最初から一人でゆっくりクリスマスを過ごす予定だったり。
クリスマスまでバイトに来ていることを、心の中で歎いていたり。
行事なんて関係なく、『シュウキ様』のことしか頭になかったり。
友達とはしゃぎながらも、どこか寂しさを感じていたり。
そんな全く性格、生活の異なった五人の女の子が、まるでパズルがはまるように接点をもっていく。
まずは、その構成力が見事!
次は?次は?と、読む手が止まらない。
必然的に、でも何気なく出会った彼女たちの五人の時間は、サンタクロースからの贈り物?
それぞれの、さらりと前向きになれた気持ちが綴られたラストは必見。
クリスマスが来たらきっと思い出す、奇妙で不思議で優しくて温かい、女の子同士の友情の物語。
オススメです!