コピー

伊東ミヤコ

2010年11月11日

背筋が凍りました…… わたし、亜美（アミ）と同じ幼稚園だった、愛未（アミ）。 名前の同じその少女が、初めて真似してきたのは、一本の苺のヘアゴム。 そこから、徐々に愛未のわたしへの執着ともとれるコピーの仕方に怯えざるを得なくなる……。 淡々としていながら、静かに恐怖が高まっていく描写には、ゾッとさせられっぱなし。 「ヒャッ」と、思わず声を上げそうになった場面も数回。 短いページ数なのに、とにかく煽られる煽られる（笑）。 あっと驚く最後のオチは、むしろ気持ちがラクになったほど。 とはいえ、かなり引きずる作品ですので、読む際は心して……（笑）

恐怖 ジリジリ、ジリジリと迫ってくる怖さですね…。 すっごい作品の中の雰囲気に飲み込まれて、夢中になりました！ これからも頑張って下さい！

ﾎﾗｰが苦手な私でも読めました！ この作品は以前からよくﾚﾋﾞｭｰされているのを目にしていた為、ﾎﾗｰは苦手なのだが読んでみようと思った。 ｸﾞﾛﾃｽｸな描写で迫るﾎﾗｰではなかったので私でも読めた。 知恵と創造力で迫るﾎﾗｰである。 この作者様は他の作品で知ったがこの作品でも「知恵」で人々を「あっ！」と驚かすｵﾁで締めて下さっていてあっぱれだ。 短編ならではの整然とした構成、読者を程よく煽る書き方、そして余りにもあっさりとしたｵﾁ。 この「さっぱり感」が絶妙な不気味さを余韻として残す。さっぱりだからこそ読者の想像を大いに煽るのだ。 先にも書いたがｸﾞﾛﾃｽｸな描写は一切ないので構成力、創造力で魅せるﾎﾗｰを是非体験して欲しい。