神水紋奈
些細なきっかけ
なんの変哲もない、つまらない日々を過ごしていた少女が、ある日天使と出会った――。
その天使と交わした、ある「契約」。
それから少女の日々が変わっていく。
そんな、一見ファンタジーのような物語。
読み進めていくうち、真相を知っていくうち、きっと読者ははっとすることでしょう。
簡潔に綴られた文章だから読みやすいのかもしれませんが、個人的にはもう少し心理描写を増やすと、もっと物語に深みが増すのではないかと感じました。
とても独創的で素敵な物語でしたから、そこが残念でした。
この作品は生きる意味、些細なことに目を向けるきっかけになるかもしれません。
短いながらも、考えさせられました。
退屈な日々を送っている貴方に、読んでもらいたい。
そして、気づいてもらいたい――。
ぜひ、貴方もこの物語の結末を、その目で読んでみませんか?