緑
夏の太陽と春の心地よさ
軽い文体で書かれた物語。
テンポよく進んでいく展開。
それなのに嵌らないピースは、ラスト突然にやってくる。
「バイバイ、ナツ」
――そう言って彼女は、笑顔でフェンスを飛び越えた。
表紙に書かれたこの煽り。どういう意味だ? と思いながら読み進めていくと、高校生の爽やかで少し切ない恋愛話に心が奪われる。
あの表紙の煽りは、忘れた頃にやってきた。
読後は、作者が予想している以上に爽やかで、温かみが溢れている。
と、自分の方こそ上から目線ですいません。
でも、とても爽やかな切り口は、サイダーって感じがしましたよ。
もう一度、飲んでみたいと思うように、この作品ももう一度読み返したくなる……。
おすすめの作品です。