あの夏の日の君に、【完】

作者由宇

どうしても伝えたくて、どうしても伝えられない――想いが俺にはある



どうしても


伝えたくて




どうしても


伝えられない





思いがある――









「バイバイ、ナツ」




そう言って彼女は



笑顔で屋上のフェンスを



飛び越えた







◇なつき小説学園祭09出展作品◇