愛と哀と曖。

作者






――何時もの場所で

何時もの時間ぴったしに

貴方はやってくる。




「今日は泣いてるんか、」


「うっさい」




出会って一ヶ月間、

名前も年齢も知らない。

知ってるのは‥



「制服…、ああ男子高校生か?あんたは。」








何時もの教室で

時間なんて決まりなく、

貴方はやってくる。




「眠い。‥なぁ、膝貸せよ。」


「死んでも無理。…あ、死にたくないから半分死んでも無理。」






出会って十七年、

名前も年齢も癖も知ってる。

知らないのは‥



「あんたの癖ってなんでM字開脚なの。」


「違うわ。頭に虫わいてんじゃねぇのか。」







みんな頭に虫がわいてるラブストーリー。