「離れ島」と呼ばれる島には、「隈(くま)」と呼ばれる場所があり、そこには不気味なダンジョンへの入り口が開いていた。
村の青年ルアンは、金の必要にせまられ、ダンジョンの奥深くに自生し、高額で取引されるコケを採集しようと探索にでかけた。
だが、村に伝わる
ダンジョンには宝が眠る。しかし、赤い瞳の魔導師に出会ってはならぬ。
という言い伝えが、ルアンに少なからぬ不安となってよぎる。
ルアンは、「とにかく生きて帰ること」を信条とし、ダンジョンで生きのこるために、探索で得たさまざまな出来事を日誌に書きつづってゆくことに決めた。