当時私は名もない私立中学の1年生だった・・
私はその日も成績のことで悩み、
放課後の夕焼けの空は、苦しみぬいた赤茶けた
色に見えた・・
私は負けず嫌いで、自分の成績が上がらないって
認めたくはなかったし、また、すでに有名高校に
通っている兄の事を思い出すと、劣等感に悩んでた。
(お父さんが弁護士だって、妹がめちゃくちゃかわいくたって、私にとりえがないってママは言うけど、私は私だもん・・)
その日の午後は中間テストの発表だった。
(8時間も勉強したんだぞ!!)