「真由香ちゃん、こっち目線くださーい!」
パシャッ
「いいねいいねー。かわいいよー。」
あたしが可愛い?
そんなの、当たり前のことでしょう?
小さい頃から愛されてきた。
欲しいものはなんでも手に入る。
世の中はすべて、可愛いか可愛くないかで人生が決まる。
そう思っていた。
アイツに出会うまでは――。