逢時屋―おうじや―

作者鞠緒

逢時屋(おうじや)。時も国も世界も越え、人々が集う宿屋。突如逢時屋の女将に選ばれた現代に生きる少女サキ。客達に振り回されながら成長してくサキが最後に得る物は…。

生々しい鳥の羽根を背中からはやした美男子がこちらを見下ろしていた。


「何かを求め彷徨い、この地へたどり着く。」


「日本かぶれのやさぐれ天使。」


(なにもかんじない)


自分なのか美少年なのかもわからない。