つないだ手のさき

作者迩莱-nirai-

手錠で繋がっていないと眠れない少女。心を閉ざした少年。二人が抱いた凍えそうな心。やがて二人が寄り添い始めた時、物語は、衝撃のラストを迎える。

心が引き裂かれそうなとき。


涙が視界をふさいだとき。


胸の中が幸福で満たされているとき。


いつだって、僕の手の先には、君の手があった。


いつだって、君の手の先には、僕の手があった。


それは、これからも、ずっと続いていく。


そう信じていた。





そのはずだった……。