作品コメント
ログインすると作品コメントが投稿できます
- 伊織
衝撃的
セイジと付き合っているソノミ。彼女は偶然知り合った、ミキと意気投合して、愚痴も言い合う中となる。
だけど、ミキが妊娠した時・・・
驚くべき展開が待ち構えています。
女と女の体当たりの関係。
時に破壊的で、だけどどこかで憎み切れない気持ち。
もし、本当にこうしたことがあったら・・・
こんなに丸く収まるかどうかとは思いますが、3人それぞれに罪悪感や、後悔があったから、こうした結果を招いたのでしょう。 - 遠野ましろ
左手の薬指を輝かせるものの重み
レビューは諸事情により中々着手出来ない。本日三度の飯より楽しみなジャ○プの発売日。
私情を述べたが、いかにこの作品が熱を持っているかという事。
読み終えた瞬間、心臓に熱い感覚が宿るうちに書きたい、そう思った。
主要人物は三名。頁数53。にも関わらずこの厚み…!
昼ドラや木10で常々感じる、薄っぺらい『結婚観』。(どろどろは確かに面白いが)
携帯小説で押しつけられる、安っぽい正義感。何でも許せばそれでいい?
…甘い。砂糖菓子より甘い。
辟易していた私にとって、この小説の『許せなさ』『壁』、歩み寄ろうとする『心』は真に迫るものがあった。
それぞれの立場からの感情にさいなまれ、それでも互いの声を封鎖せず、分かり合おうとするミキと園実の姿に強く共感した。
作者様は謙遜しておられるが、誠司も丁寧に描かれていて素直に同調した。ひ弱、逆切れ。女から見た不倫男に対する偏見は排除され、確固たる芯のようなものを感じた。
心情描写に加え構成の妙。P.20からの『カラクリ』。第三章からの回想形式にもご注目頂きたい。
特に、既婚者にお勧めの良作。 - 最中
女の深い部分
恋愛ものかと思いました。ところがどっこい。真摯な眼差しで奥まで深くまで心を見つめた、濃厚な友情(とは語弊があるかもしれません、すみません)のお話でもありました。
でも恋愛のお話でもあります。別れのシーン、切なくて真実で、心がしんとしてしまいます…。
こういう話、しかも余韻が素敵な登場人物の結果を、携帯小説で読めるとは思っておりませんでした。なんだか偉そうで恐縮ですが、簡単なことではないと思います。
ラストが凄く好きです。仲良しこよしじゃないけれど、複雑な気持ちと、それでも憎みきれない人への手紙。納得といっては変ですが、リアルに強い人と人、女と女の絆を見てしまいました。
拙いレビューです。すみません。え!?と思える展開、そして納得の結果があります。是非御一読を。
素敵なお話を有り難うございます。