私は思い出を残すことを自分の生きがいとして考えてきた、あの出来事以来。



そんな私こと松永 來乃(まつなが きの)を救ってくれたのは確かに彼だった。

空が赤く染まるあの日の出来事から私を解放してくれた存在は




彼こと古野 悠河(ふるの ゆうが)はあまりに呆気なく人一人の世界を変えてしまう程の存在だった、というよりそれ程の人格者である。





これはそんな彼と私の物語だ…………。