「まぁ…こうなったからには頑張ってみるよ。宜しく」
どこか不満気に頭を掻きながらも軽く頭を下げる猫。
「精一杯頑張りますっ!宜しくね、ご主人様!」
千切れんばかりに尻尾を振り、わーいと抱きつく犬。
「チッ、仕方ねぇ…その代わり、俺様がリーダーだからな」
腕を組み、煙草で此方を指差す狼。
「俺も飽きるまでお世話になろうかな。まっ、当分は飽きそうにないね」
ペロッと舌なめずりをし、頭から爪先までねっとりと見つめてくる狐。
「また拾ってきたのですか…坊っちゃんは動物園でも始めるおつもりですか?」
やれやれと呆れ顔を見せながらも優しく口角を上げる執事。
―――僕達は、家族であり、友人であり、恋人だった