一生に一度だけの㊤

みさき

2010年1月19日

切ないけれど・・・ 難病を抱える虹生と自慢の 兄を失った風埜の過去には とても胸が痛くなりました そんな二人が出会い惹かれ 合って成長していく姿に 生きることの意味、 想いやる気持ちも考えさせ られました。 ラストに虹生が出した結論 はとても切ないものでした が、相手の幸せを願う気持 ちから別れを選んだ虹生の やさしさに胸が打たれまし た。 切ないですが温かさのある 素敵な作品でした！

初恋 難病を抱えた少女、虹生。 重い過去を背負った風埜。 中学生の二人が出会い、恋を育み、そして別れを決断するまでが切なく描かれています。 展開は衝撃的で重苦しいものが多いですが、初めて本気の恋をする初恋の初々しい可愛らしさが、男女それぞれの視点から丁寧に描かれていて、読んでいると微笑ましい気持ちになれました。 設定に少し不自然さがあるのと、状況が分かりづらい場面がありました。(今、どこにいて誰と一緒にいるのか) 情景描写をもう少し入れるようにすると良いと思います。 物語のテンポは良く、人は残酷なもの？素晴らしいもの？など色々かんがえさせられる文章も多く、興味深く読ませていただきました。 中下巻も頑張ってください。

一生懸命で純粋な恋と生 こんなに恋愛というもの、そして生きるということを一生懸命に描いた作品はなかなか巡り会えないと思いました。 難病を抱える虹生 スポーツ少年の風埜 二人の真っ直ぐで純粋な恋のお話に、涙が止まりません。 ラストの別れは印象的で、とても悲しいものでした。 でも、お互いの将来を想う虹生の優しさがとても美しくて、一途な愛に感動しました。 描写もとてもきれいで素直だと思います。 二人の視点で描かれていますが、視点が入れ替わるところを明確にすれば、もう少しわかりやすくなるかと思います。 涙なしでは読めない、素敵な作品でした。