「ーー此処はどこ!?」
どこに来てしまったのだろう。いつの間に此処に来たのだろう。
疑問が募る中、私の目に飛び込んで来たのは。
ーー一本の矢だった。
「やあやあ我こそは・・・!」
そして、何人もの人が大きな声で叫んでいる人が放つ矢に射抜かれ、倒れていった。
「おい!そこの女!」
私は辺りを見回した。
「ーお前だ!そこの異様な装束の女!」
いきなり腕を強く掴まれた。
「ーーッ!」
もがいても離してくれる気配はない。
「名を申せ!」
ーしょうがない。私は観念することにした。
「私は桜といいます。平 桜です。」