都心から電車で8時間。
そこにあまりいい噂のない自治区、タキオンシティがある。そんな恐ろしくかつミステリアスな街に、
どうしたことか私は放り出されてしまった。


私は、君に嘘をついた。



とても、大きな嘘を、ついた。


だけど仕方がないじゃない



君みたいに愛しい人がいるなんて


知らなかったんだもの。



愛しい人につく嘘の苦さも



私は知らなかったの。



だからその分、願うから、君のこと。


君に関わる全てのものを、

どうか優しいものにしてください。


君に関わる全ての人を、

どうか温かい人にしてください。



もしかしたら、もう二度と会えないかもしれないけれど


願うよ。ずっと、ね。








.......ごめんね。







好きだよ。