作品コメント

ひな

2010年5月31日

永遠のテーマ
幼稚園の時、大好きだったケント君。
同じ幼なじみのエリカとケント君を奪い合う毎日。
けれど、小学校は二人と別れそれっきり。
中学になり、目に物もらいが出来て眼科に行くと懐かしい名前を耳にする。

これは運命か、神様のいたづらか…



物もらいというキーワードを軸にお話が展開していきます。
時間も季節も流れて行きますがテンポよく進むストーリーに焦れる感じは無く、サクサクと読み進められます。

三角関係、友情と恋愛。
永遠のテーマですね。

特に脇役ですが、エリカちゃんが光ってる！
個人的に彼女が好きです！


読み終わりもくすぐったさを感じるような温かい作品です。

恋愛と友情と
ものもらいを題材にされてるのが面白いと思いました。
舞の気持ちをものもらいに乗せて痛んでみたり、なくなったり。

舞のケントを想う気持ちやエリカのために身を退こうとするところは切なくなりました。

私はエリカのケントを諦めて舞の背中を押す気持ちに凄く共感しました。

舞もエリカもお互いのために諦めようとする友情と言っていいのかわかりませんが、それにもどかしさを感じました。

つきおか 晶

2010年4月2日

優しさが温かく
作品完結お疲れ様でした！
読みやすくて一気に読んでしまいました。

舞ちゃんとケント君の偶然の再会。
好きだった気持ちが再燃していく
舞の気持ちがよく出ていたと思います。

今でもケント君の隣には、美人に成長した
エリカがいて、気持ちを封印しようと
苦しんでいる舞の姿が切なく
その描写が辛かったのですが、
最後は幸せになれてよかったなと、
読後は温かい気持ちでした。

個人的には、一番最後の３人で話すくだりが
大好きです。

これからもICHIさんの作品を
楽しみにしています！

切なくも、あたたかい
一気に読めてしまうほど、読みやすい長さの作品でした！

遠い昔に置いてきた、初恋。

ケント君を想う主人公の気持ちに、私も昔の恋を思い出してしまいました。

エリカとのぶつかり合いは、とても心が痛みました。
だけど、エリカに背中を押され、自分の想いに正直になった主人公は、きっと恋も友情も手に入れることができたんですね。

切ないけれど、とても純粋でまっすぐに心に響いてくる、あたたかい作品でした。