─恋色─

作者悠嘉

あなたと・・・

もしもあなたと出会っていなければ・・・


いつもそんなことを考えちゃう。


〝今すぐ〟って言わないまでも、

忘れられるかな?


きっと・・あなたがいてくれたから、

今のあたしがある。


オシャレもして、1つ1つのことに気を配って、

あなたの前ではいい格好しようって、がんばって、


ちょっとでもかわいい自分を見せたかった。

あなたも、きっと、きっと私を思ってくれてる。

って思ってたから。


教科書のことばを見てビックリした。


「相手も同じ気持ちとは限りません。」


今のあたしには、すごくすごくキツイ言葉でもあり、

今のあたしに言ってるような言葉でもあった。


そんな言葉の1つ1つが胸に突き刺さる。


〝そこまであなたに恋をいていたんだ。〟

っと、嫌でも思い知らされる。


新しい恋に進まないと。と思えば思うほど、

空回りしちゃう。


「あたし、やっぱあなたじゃないと嫌だよ・・」