「僕は誰も傷つけたくないない。ただそれだけなんだ」誰にも関わらない。誰かが自分から離れていったときに悲しい思いをしなくていいから。ずっとそう思ってた……
僕には記憶がない。
父も母もいない、身よりもない。
友達もいないし、作ろうとも思わなかった。
だってその方が…………大切な人たちを作らない方が…………僕から離れていったときに、自分が傷付かないから。
僕は一生独りでいい。
…………そのはずだったのに―――――