灰姫夢想
それは彼女の在り方。
この世界に生きているために選んだ道。
永久に夢を追いかけることを選んだ道。
「知らないよ。
叶う夢しか
果たせる約束しか
私は知りたくないんだよ」
降り注ぐ雨は冷たかった。
蔓延る血潮は熱かった。
握り締めた手から、何かが零れるのを感じた。