毎日の通学路、僕は生まれて初めて恋と言うものを知った。

『こんにちは、君の名前は何て言うの?』

彼女との出会いは大きな県病院だった。

「先生、あの子は?」

「あぁ、あの子ね。美人だろ?でも可愛そうに。あの子はねぇ」

ー残り1年の体になってしまったんだよー

話によると、彼女は脳に傷を負い、1日前の事は全て、「白紙」に戻るのだという。

そんな彼女に僕は恋をした。


「私、元気に生まれたかったなぁ・・・」

命の重みに気づかされるストーリー。