「ごめん。全部嘘だったんだ」

作者水香

「嘘つきって最低?」

「最低どころか死ねばいいと思うよ。」


「話したいことが、ある」


私も。




「待ってた。あの日、ずっとお前のこと。」


私も、ずっと待ってるんだよ。





ねえ、祐樹はそうやって、



私のことを翻弄してるんでしょう?




「ごめん。全部嘘だったんだ」