mina
切ないお話・・・。
まず、読み終わった後に、鳥肌が立ちました。
純之くんの、清香さんに対する強い想い。
こんなに想っているのにどうにもならないのがもどかしくて、切なくて胸が苦しくなりました。
私だったら、とっくに想いを打ちあけていたと思います。
でも、それは、自分が楽になりたいからという、自分勝手な行動なんだと、この作品を読んで、強く思いました。
結局、最後の最後まで、幼馴染としての役割を果たした純之くんを、尊敬します。
この作品は、とにかく文章力がすごくて、死後の世界なんて、本当にあるか分からないし、想像したこともなかったけど、視覚と聴覚だけの簡素で退屈な世界だったり、その場から動こうとすると、地獄のような苦しみを味わったりと、
実際、そんな世界があるんだと、私の中に刻まれました。
最後に、
≪空虚な絶望の真ん中で。
「清香」
口を突いて出たのは、彼女の名だった。≫
このフレーズが、大好きです。
(不謹慎でしょうか・・・私。)
心に残る作品を、ありがとうございました☆