三田ばーばら

ふたつのウロコ
語彙の豊富さ、
表現力の豊かさはもちろん、
私にとって、発見の多い作品でした。

たとえば、
普段なんとなく使っている「未練」という言葉。

説明しがたい複雑な感情を的確に表現されており、「あぁ、未練ってこういうことなんだなと」と、目から一つめのウロコ。

二つめのウロコは、
「死が終わる」という概念。

だとすると、
猶予があるんだ、と喜びながらも……
その場に縛りつけら得る恐怖には耐えられそうもないので、できるだけ未練を残さないように生きていこうと心に誓った私です。

心に残る作品をありがとうございました。