この上なく深紅に染まったこの上なく美しい世界

作者如月無為花

 世界に否定されながら、それでも世界を綺麗だと肯定できる少女と、世界に受け入れられながら、それでも世界は汚いと否定し続ける俺の紅い恋の歌。

世界はこの上なくつまらないものだと思っていた。


つまらない人生なんて最悪だと思っていた。






  君に逢うまでは…






原因不明の病気にかかり目から常に血の涙を流す彼女。

 迫害と、実験まがいの治療を受け、病院から逃げ出した彼女。


それでも彼女は世界を肯定する。  





 彼女は今日も笑ってる…






幸せな世界を否定する俺と不幸な世界を肯定する彼女の送る紅い恋の歌