非常識。

作者

プロローグ

「イヤダ…コンナコト…ボクニハ…デキナイ…」

誰かが…。こう叫んでいるのを

何回か耳にする。

「うっせぇんだよ。俺にしたがってりゃ、いいんだよ!!」

すごく。力強く怒鳴る.....

「ダメダ…ボクニハ…デキナイ…ユルシテヨ…」

弱く…。細く…。誰かに言う。

「もう遅せぇんだよ・・・」

勝ち誇っている。

「エ……。」

そのとたん、空気が重くなる。

ずっしり、重くなる。

「うひゃひゃひゃひゃ!!!!みんな死ねよ!!!」

気が狂っているぞ。

「ボクハ…ハンザイシャ…モウ…ニゲラレナイ。」

悲しそうだ。

【○○は力つきました。】

「ボク…シンダンダ…ジゴクニイクンダ...」


お願いだ。止めてくれ。

俺は、何が起こっているのかも

知らないのに、

そう。思った。