纏わり着く汗が、異様にべたべたして気持ち悪さを覚えた頃、ふと窓の外を見やると、夏空に溶けていく花火を目にした……。ほんの少しのすれ違いと、ほんの少しの夏の香りを漂わせた雑多な作品。稚拙な文章が折りなすは、ほんの少し奇奇怪怪でふあんたじっくな小話ばかり。
ああ、なんて人生は儚いものよ。